博多市!?
九州の最北に位置する福岡県の県庁所在地である福岡市は、人口約148万人からなる政令指定都市である。もちろん九州で最も人口の多い都市であり、全国的に見ても大都市と言っても過言ではない規模である。そんな大都市でありながら、福岡市は“博多市”という名称で間違われることがある。福岡に住んでいると、県外の人から「博多市はどこですか?」と尋ねられることがある。それほどまでに全国的に知名度のある“博多”という地域は、どんな地域なのかを、これから紹介していこうと思う。
博多とは
福岡市には博多区という区があるが、一般的に言われる“博多”とはこの行政単位を表すことではない。では、博多とはどこを指すのか?市民感覚でいうと、福岡市は大きく分けて3つの地域に分かれている。天神、中洲、博多の3つである。これは歴史的な背景によるものである。
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現在の福岡市の行政地域は、江戸時代に遡る。江戸時代、この地域は黒田家という石高52万石の大名が治めていた。その黒田家は関ヶ原の戦いの恩賞として、この地域を与えられて、現在の岡山県のあたりから移り住んできた大名家である。その移り住む際に、黒田家の関係の者、つまり武家が住んだのが、今の天神地区である。そして、それ以前よりこの地域に住んでいた人たち、つまり商人は、今の博多地区に住んでいたのである。ちょうどこの2つの地域を隔てて、那珂川と呼ばれる川があったことで、住み分けが出来たのである。そして、その那珂川には中洲があり、この地域が武家と商人の両方が利用する歓楽街となったのである。まとめると、天神地区は武家の街、博多地区は商人の街、中洲は両者の歓楽街といった3つの区分けの名残りが今でもあり、市民感覚では、“博多”とは、那珂川の東側の地区を意味しているのである。
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